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​歴史の大転換を世界の希望へ

​講演会趣旨

​今、人類は国際秩序の著しい変動に直面しています。この歴史の激流を泳ぎ切り、世界・人類とともに希望の時代の幕開けを迎えるために、日本及び日本人として、私たちには何ができるのでしょうか。

対外膨張を志向する中国が急速に台頭し、ロシアもまた大国復活を目指して様々な策動を展開する中、アメリカはグローバル・パワーから大きく後退し、これまでアメリカとともに世界をけん引きしてきたEUもまた移民の大量流入と各民族の強烈なナショナリズムによって動揺し、ついにイギリスはEU離脱を決断するに至りました。

まさに国際社会は混乱と多極化の時代を迎えています。それとともに自由主義や民主主義といった価値観を普及することで形成されてきたグローバリズムはその勢いを大きく失墜させ、これまでの常識では想像できなかったような様々な衝撃的な出来事が世界の随所で起こっています。

振り返れば、日本の歴史は常に国際情勢の変化に伴う国家改革の連続だったことが分かります。そして、国際社会の大転換に直面するたびに国制を変え、時代の荒波を乗り越えてきました。転換期が訪れるたびに、私たちの先達はいかにして様々な価値観の変化が生み出す歴史潮流の大変化を把握してきたのでしょうか。また、それぞれの時代潮流の変化のなかでどのように新たな社会の礎を築いたのでしょうか。これからの国際構造も歴史的大転換を迎えるにあたり、先達の築いた歴史を学ぶことが重要なカギになると確信しています。

今後、突入する覇権なき時代の先には、一体何が見えるのでしょう。私たちは、この歴史の大転換が人類にと世界にとって希望となり得ることを目指したいと思います。次代を担う主体として、今一度、歴史から今後の日本の戦略を考える契機とします。

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